主な病気

ドライアイ

ドライアイとは

涙は涙腺という組織で作られ、まばたきで眼の表面に行き渡ります。その後、殆どは涙点という穴から排出され、一部は眼の表面から蒸発します。何らかの原因で涙の分泌量が減ったり、量は十分でも質が低下したりして、眼の表面を潤す力が低下した状態をドライアイといいます。乾燥感、異物感、痛み、眩しさ、眼精疲労、視力低下の原因となります。

原因

加齢

加齢により、涙の産出量の減少、質の低下が起こります。

性差

女性の方がなりやすいといわれています。

長時間にわたるデジタル機器の使用

集中して画面を見ているとまばたきの回数が減少し、涙が眼の表面に行き渡らなくなります。また、休憩してリラックスする時間が少ないと涙の産出量が減少します。

夜更かし

夜になると涙の分泌量が減少します。眼が乾燥しやすい状況下で作業を続けることでドライアイになりやすくなります。

乾燥した環境

特に冬にエアコンを多用すると室内が乾燥しやすくなります。また、直接風が当たることも良くありません。

コンタクトレンズの使用

涙がコンタクトレンズに吸い取られたり、蒸発しやすくなったりしてドライアイになりやすくなります。

喫煙

たばこの煙にさらされると、涙の状態が悪くなります。

内服薬

血圧を下げる薬や向精神薬や抗癌剤などで涙の産出量が減少することがあります。

点眼薬の成分

点眼薬に涙の質を低下させる成分が含まれていることがあります。

マイボーム腺機能不全

マイボーム腺からは、涙の蒸発を防ぐ油のような成分が分泌されています。その機能が低下することで、涙が蒸発しやすくなります。

全身疾患(シューグレン症候群)

涙腺、唾液腺に対する自己免疫疾患です。強いドライアイが生じることがあります。

治療方法

点眼液による治療

涙に近い成分、角膜障害治療成分、水分や、涙を安定させるムチンの分泌を促す。

涙点プラグ

涙の排出口である涙点を、シリコンや合成樹脂製の栓で塞ぎ、涙の流出を抑えて、眼の表面に溜める方法です。

ドライアイ専用眼鏡

眼鏡に水分を含ませるスポンジを組み込んだ眼鏡です。スポンジから蒸発する水分で眼を潤します。眼鏡部にて販売しております。

環境改善

エアコンの風に直接当たらない・加湿を心がける・PC作業等をする方は、PCを目線より下に置き、1~2時間おきに休憩をとる・意識的にまばたきをする・規則正しい生活を心がける。